今春の高校入試で、津高校の入試倍率が、最終的に1.01倍と記録的な低倍率となりました。
津地域には、比較的狭い範囲に津高校、津西高校、津東高校の3つの進学校があります。
津高校の入試倍率の推移を考える前提として、この3校全体の受験者数推移を調べてみました。
下のグラフがその結果です。
3校全体の倍率を計算しました
一番上の赤い実線が3校の受験者数の合計です。
この人数は、当日の欠席者を除いた「実受験者数」です。
上から2番めの青い実線は3校の「後期選抜定員」を表しています。
H28年度までの3校の募集定員は、津高校、津西高校が360名、津東高校が320名で、合計1,040名でした。
この内、後期選抜の募集定員は津高校360名、津西高校320名、津東高校272名で、合計952名です。
それが、H29年度には津西高校の定員が40名減少して912名になり、H30年度は津東高校の定員が320名の80%である256名に減少しましたので、3校の合計は896名となりました。
中段の赤い実線は、3校の「受験者数合計」を3校の「合計定員」で割った「合計倍率」を表しています。
また、中段の点線は、各高校の個別の倍率推移を表し、下段の実線は、各高校の個別の受験者数推移を表しています。
受験者数が激減しています
このグラフを見て、一番注目されることは、3校の受験者数合計が激減していることです。
H26年度には1,181名の受験者がいましたが、H30年度は1,042名となり、4年間で139名減少しました。
平均すると1年で35名、1クラス分に近い人数が減少していることになります。
さらに、H28年度と比べてみると、1,157名から1,042名へと、2年間で115名減少しています。
こちらも平均すると、1年で60名弱、ほぼ1クラス半の人数が減少しているのです。
津西高校はH29年度に定員が40名減っていますし、津東高校もH30年度に後期選抜の定員が16名少なくなリましたので、倍率に対する影響は多少緩和される効果があります。
ところが、津高校は定員360名のままですので、受験者数減少の影響をまともに受けやすい環境にあると言えます。
来年度も受験者数の減少が続くようですと、津高校の入試倍率がさらに厳しくなることが心配されます。

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